回想
潮の動きの必要性について書いてきましたが、今までホームとしてきたポイントでの釣りについて少し話してみようと思います。
そこはまぁ堤防の様にわりと足場はよく海面からの立ち位置は干潮時で1〜2mといった感じで水深は大潮のフルボトムで4〜5m前後くらい!
立ち位置から海は真東で左手が北、右手が南になります。
基本的には砂地なのですが、立ち位置から沖へ5〜10m位までは大小の根が点在していました。
このポイントでは、遠投すればする程ただの砂地となってしまう為基本的に近距離戦.......
点在している根は大きい物でも畳一枚程で小さい物はちょうど逆さまにしたバケツ位の感じかな?(直接見た訳ではないので悪しからず)
沖に面して右側からさしてくる潮の時は余り釣れず、左側から真横ではなくやや沖方向への流れが良い潮でしたね!
この流れの時はまだ魚も掛けてないのにガッツポーズしてましたから…
しかも冬季の北風が流れと同調する為、風速6〜7mでもなんとか釣りが可能でしたが、流石にそれ以上の強風では無理でしたね!
まぁとにかく当て潮の時が多く、現場についてみると表層のゴミや泡等が足元にベッタリなんて日は本当にガッカリさせられたものです。
月明かりすらない暗闇の中での釣りの場合でも必要最低限のライトしかつけないし、極力物音をたてず静かな釣りを心掛けていました!
そんな暗闇の中、第一投はやはり足元から攻めていき、少しづつ沖目方向にキャストをずらしつつ大小ある根回りを潮上から攻めるわけですが、風や流れの速さを計算に入れてアップクロスへキャストしてフリーフォールさせて着底後…アクションを入れながらリグをピンのポイントへ流していき最終的に根の際で掛けるってパターンが多かったですね!
一般的にメバルは表層と言うイメージだと思うのですが、それは三種類いるメバルの中でも黒メバルの話し!回遊性が高く確かに表層での釣りがメインになります。赤メバルはどちらかと言うと地付きみたいな感じで磯やウィードの多い所に絡んでる感じがします。
ホームで釣れるのは、ほとんどが白メバルでコイツは意外とボトムに絡む事が多い為に表層から探りをいれるよりボトムから攻めた方が効率的なのでボトムタッチからの釣りになる訳です!
一つの根を攻めると言っても流れの方向や強さによってピンのポイントは変わります。
基本的には潮が当たる側!この立ち位置で左手側からの流れならば根の左側がピンのポイントになり、右手側からの流れなら根の右側がそうなります。つまり根の手前側や沖側はピンのポイントにはならないし根のトップ(頂き)もピンにはなりません!
しかし、流れが速くなると状況は変わり根に当たった潮が反転しヨレる所がピンになります。つまり左手側からの流れにもかかわらず根の右側のトップ近くがピンになったりもします。
まぁこう言ったケースは稀なので基本的には潮が当たる側と言う事です!
この潮のヨレと言うキーワードでイイ思いをした事があります。
丁度夕暮れ時でその時は割りと近くに潮目が出来ていました。その潮目をハードルアーで攻めてるアングラーさんが一人!
声を掛けたらアタリすらないとの事でしたが、このアングラーさんより右手に左手側からの流れ(潮目)がヨレていて泡等がゆっくり円を描いてる。これはと思いワームを刺しアップクロスからヨレの中へドリフトさせてみたらドンピシャリ!25〜26位のメバルがヒット!しかも一投目!ニ投目も同サイズ…三投目同サイズのカサゴ…四投目は空…五投目メバル少しサイズダウン…六投目メバル…七投目カサゴとその間多分15分位ではなかったのだろうか?本当にわずかの時合と重なったみたいで十投もする事なくその日の釣りが完結したのでした。
短時間での釣りならば似たよな経験は他にもあって!
友人から魚が食べたいから釣って来い!
ある種上から目線の連絡が入り、カサゴでも食わせておけぱいいかぁ〜とシブシブ仕入れに向かい、何気なく投げた一投目にタチウオ!その後の五投で55Cmのマゴチを2匹キャッチしてあっけなく仕入れ完了!
水汲みバケツには入らないので、3匹をぶら下げて車に戻ると他の釣り人達からの熱い視線が…
まぁそりゃそうだわな!
身支度をしてから30分たらずで魚ぶら下げて帰ってくればガン見するよねっ!
その後の質問責めが予想されたのでそそくさとその場を立ち去り、納品に行く!
ハイよって素直に差し出す訳もなく、そ〜と玄関の取手にぶら下げてきた!
その後玄関が生臭くなったとクレームのメールが来た事は言うまでもない!
連発に関しては意外と多くてマツにしてみれば割りと普通の事!
メバルもカサゴも尺に絡みそうなヤツは単発が多いけど、それ以下の場合は同じサイズでツルんでる事が多いので単発は少ないですね!
型の良い魚程一番いい場所に陣取るみたいで釣れる時は割りと早い段階の数投目って事が多いですねっ!何匹か掛けた後に大きいのが掛かるパターンはほとんど有りませんでした!
まぁそうは言ってもそう簡単に巡り会えるものでもないので、立ち位置を変えキャストを変えながらランガンして行くのですが、このランガンは魚を直撃(アタリを求めて)する為ではなく、魚を見つける前の段階での潮探しをしている状態と言う事!
まずは潮の動きをみて、コレはと思えればそから魚を探していく手順です。
魚が居れば、何らかの反応があるものですからそこからさらに煮詰めていき、その日のパターンを見い出していきます。
一回の釣行が2〜3時間しか出来ない条件付きのポイントの為、結構忙しく動き廻ってました!
何故にここがポイントとして成り立つのかと言うと、それはベイトの濃さ!特にカニは豊富で釣れてくるほとんどの魚がカニを捕食していました。それはメバルに限らずカサゴ・アイナメ・シーバスやマゴチさえもです。
ですからこの場所は魚のレストランみたいな感じ!
しかし、点在する根回りに地付きとして魚が留まっているのではなく、あくまで捕食の為に近くのストラクチャーや多分沖にあるであろうブレイクや根回りから回遊してくるのだと思われます。だからこそ、そこへ誘う潮の動きが必須なんですねっ!
この場所に巡り会えた事で、ルアー(ワーム)の検証(形状の違いやカラーチェンジ等)もラインの検証も行なう事が出来たし、何より潮を捕らえる事の大切さや意識の持ち方等、釣り人として多くの事を学び成長する事ができて本当に良かったと改めて思います。
又、星空を見上げながらあの場所に立てる事を願っています!